Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第15回解説

【クララの明治日記 超訳版第15回解説】
「一週総集編が入りましたけれど、今回もクララにとっては“怒りの日”でしたわね」
「“怒りの日”と云っても、決して(以下略〜) 勘違いしないでよっ!」
「……お約束はこれくらいにして、さっさと本題に行きますわよ」
「ああっ、酷い。(以下略〜)なんて」
「本当にクララの“結婚仲介人”に対する反発は凄まじいものですわね」
「そもそも“結婚仲介人”という表現が悪いんだと思うんだけど。“近所の世話焼きおばさん”くらいにしておけばいいのに」
「……そういう問題ではないと思うのですけれど」
「これって宗教的なものなのかな? それともアメリカ人的な考え?」
「そう難しく考える必要はないのではないかしら? 自分のところに来た生徒を丁度都合がよいからといって、周囲の男性のお相手として見繕われたら、教育者としてなら誰でも怒りますわ。私は生徒を奥さんにするために教育を施したんじゃない、って」
「そっか。特にアンナ先生は教育者というより、伝道者的ところが強かったしね。出来れば生徒にも伝道者になって貰いたい、と思っていたんだろうし。だけど、そんなことを云っていたら、この当時の日本の若い男女は結婚できなくなっちゃうし」
「それは今もじゃありませんの? わたくし、日本の最近の未婚率の高さの一因は、貴女の云う“近所の世話焼きおばさん”が地域社会の崩壊で存在し得なくなってしまったからだと分析しているのですけれど、真面目な話」
「それはどうだろうねー、全くその要素がない、って訳じゃないだろうけど。実際私も、明確な記録は残ってないけれど、お見合い結婚だったんだろうし。もっとも幾つかのお見合いは断って、ある程度は自分で選べたっぽい事がクララの日記から推察できるけど」
「目加田種太郎男爵ですわね。勝提督の娘婿、という立場ではなく、自らの功績によってのみ男爵位まで上り詰めた方ですので、貴女は結果的に素晴らしい方を選んだのでしょう。惜しむらくは今日、目加田男爵の功績を公に、かつ正当に評価しようとすると、横槍が入ることくらいですわね、主に日本の北西方向から……と、危険領域に入ってきましたから、話を戻しますわよ。この頃のクララの“意中の人”のようだった中原氏とのやりとりですけれど」
「ちょっと古風だけど、少女漫画のノリそのものだよねー。百年くらいでは人間の行動や会話パターンなんて変わらないことの証明みたいなもんで」
「クララ、熱心なクリスチャンの割にこういうところは大胆ですわね。何度も、別の男性に対してこんなやりとりをすることになりますし。本人は日記でたまに自省もしているみたいですけど」
「私と一人の男性を取り合うようなシチュも今後あるのでお楽しみー……って、楽しみにしていいのか、わたしは!?」
「さて、そろそろ話を変えて、津田仙氏の話に移らせて頂きますわ。現在では一般に“日本人初の女子留学生の一人、津田梅子の父親”程度の認識しかされていないようですけれど、この方は日本の私学史にとっても、農業史にとっても偉大な人物のようですわね?」
「俗に、新島襄中村正直とともに“キリスト教界の三傑”と云われた人だよ。同志社大学の設立にも関わってるし、丁度今回日記に出てきたミス・スクーンメーカが今で云う青山女学院を創設した際には協力して、後の青山学院大学の設立に関わっているし。ちなみに話は逸れるけど、私の未来の旦那様は専修大学の創立にも関わってまーす」
「仙氏の娘さんの梅子さんは津田塾大学でしたわね。この当時の偉人ですと複数の私学の設立に関わった人物というのは珍しくはないとはいえ、一介の佐倉藩士の四男からここまで上り詰めた方はそうはいないでしょうね」
「もっとも、私にとっては“日本で最初に通信販売を行った人”だけどねー。丁度このクララが訪れた頃にアメリカ産トウモロコシの種の通信販売を始めたのが、始まりなんだって」
「意外ですわね。江戸時代から為替とか先物もやっている日本でしたら、もっと古くから通信販売などありそうなものですのに」
「うーん、多分類似のものはあったと思うよ。ただきっとこれは郵便制度を使って、って意味だと思う。また情報募集中だって<ブログ主」
「それでは、長くなって参りましたので、本日はこの辺りで失礼致しますわ」
「来週こそ、明治天皇行幸の様子を詳細にお伝えするからねー」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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