Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第14回−1

1876年5月1日 月曜日
五月祭にまったく相応しい素晴らしい日だ。
おやおさんは木曜日に病気になり、五月の十日過ぎまで来られない。「日光を見るまで結構と云うな」と云われる日光へ行くには、今がとてもよい時期だと思う。
小野氏が昨夜見えて、ご自分の「貧しい、汚い家へ、貧弱なまずい食事!」をしに来てくれるように招待して下さったので、私たちはお受けした。本当に日本の社交辞令というのは厄介だ。
母は今日気分が良くないので心配だ。ハイパー氏が祈祷会にみえて、とても素晴らしい集会ができた。主題は創世記第一章、天地創造だった。
佐々木氏はとても興味をお持ちで質問し続けた。その後も残ってお茶を飲んで行かれたけれど、ご病気で眩暈がすると云われ、顔色が悪かった。
「日本の習慣ですと、漢文を習う女の人は殆どいません。読み書きを習うのは男だけです」
「女の人は男優が演じる芝居が好きなのです」
佐々木氏が突然そんなことを言い出したので些かぎょっとした。私は別にそんなことを佐々木氏に言わせるようなことを何も口にしなかったからだ。