Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第16回−3

1876年6月5日 月曜日 
天気が良かったので人力車に乗って出かけた。
目的地は浅草のお寺と庭園だったが、庭園で朝鮮の公使館の人たちに出会った。主に青とピンクといった明るい色の独特の服装をしていて、一人は黒髪を真ん中で分け、優雅な太い弁髪に結って腰まで垂らしていた。最初は女の人だと思ったが、そうではなかった。
私の持っているアスペン帽に似た帽子は紗でできており、山は大きなコップのような形で、頭の後ろに乗っていた。顔つきは明らかに清国的で、そういう衣服を着ていると、清国の人のようだった。竹製の靴は清国の靴のように先が上を向いていた。とても背の高い大きな人たちで、日本人とはいい対照だった。
物好きな日本人がじろじろ見るのが私たちの他にもあったので、私はとても嬉しかった。少なくともしばらくの間は、朝鮮の人たちが私たちよりも人目を引いたのだけれど、残念ながらしばらくの間としかいえない。
だがちょっと待て! これら好奇心の強い人たちの誰かがアメリカに行ったとしよう。私はその人をじろじろ見たりはしないだろうか? 無論見るに決まっているではないか!
浅草で素敵なゼラニウムを五セントで買った。外国の植物なので、この国では今まで手に入れることができなかったものである。