Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第17回−2

1876年6月30日 金曜日
今度の火曜は、一八七六年七月四日。
七月四日はいつでも栄光の四日だけれども、これは普通の独立記念日ではない。偉大なるアメリカは遂に百周年を迎えるのだ。
若く麗しい自由の女神は、偉大な共和国と結婚して落ち着いた夫人となり、大きな繁栄した家庭を築いている。私たちがこの家族の一員として、母なる自由の女神の誕生日を祝うのは、義務のみならず特権だと思う。
横浜のアメリカ人が、この二ヶ月間、何か祝典を挙行しようとつとめてきたが駄目になった。何故かというと、もしアメリカ人全部を招待したら、野蛮で暴な水夫たちがきっと来るだろうから。そしてこの連中が来るなら、立派な人たちは同国人としてこの人たちと同じ眼で見られるのを嫌って近づかないだろう。そんなわけで取りやめになったのだ。
英国やヨーロッパの他の国から来ている人は大勢いるけれども、アメリカ人は六十二人しかいない。アメリカ公使であるビンガム氏は今いらっしゃらないし、誰も音頭を取る者がいないのだ。
そこで、アメリカの女性がどんな業績をなし得るかを示す出来事が起こった。うちの母が率先してウィリイを走り廻らせ「今年は百年目だから、何かしなくてはならない」と東京にいるアメリカ人全部に見事認識させることが出来たのである。それ故、どうやら地球のこの一隅で、独立記念日が祝われることになりそうだ。
昨夜イエス様が、権威と大いなる栄光もて天の雲に乗っておいでになった夢を見た。当日は最高に祝福された日となるだろう。