クララの明治日記 超訳版第20回−3
1876年9月26日 火曜日
小野氏が早朝、結婚を知らせなかったお詫びにみえた。
「わたしが結婚したのは丁度ホイットニーさんが鎌倉に行っていた時でしたので」
だけど小野氏が三十三歳で仙台のサムライなのに対し、奥様は十五か十六の茶屋の娘さんだそうだ。富田夫人はすっかり怒っている。
杉田氏と令息の武さんと、津田氏が今日夕食にいらっしゃった。若い方の杉田氏は音楽が大好きだ。母に美しいミルク・カップと砂糖入れを下さった。
1876年9月26日 火曜日
小野氏が早朝、結婚を知らせなかったお詫びにみえた。
「わたしが結婚したのは丁度ホイットニーさんが鎌倉に行っていた時でしたので」
だけど小野氏が三十三歳で仙台のサムライなのに対し、奥様は十五か十六の茶屋の娘さんだそうだ。富田夫人はすっかり怒っている。
杉田氏と令息の武さんと、津田氏が今日夕食にいらっしゃった。若い方の杉田氏は音楽が大好きだ。母に美しいミルク・カップと砂糖入れを下さった。