Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第22回−2

1876年10月29日 日曜日
素晴らしい天気! 実に日曜らしい日曜日だ。教会に行って、デイヴィッドソン氏の説教を聞いた。昼食後、母が聖書勉強会を始めようとしていたら、シンプソン夫人がみえたので、私が代わりに教えるように頼まれた。
出席者は佐々木氏と新田氏だけで、使徒行伝の十八章についてとても面白い授業をした。私の二、三倍も年上で、外国と清国の古典に精通し、以前は女性をひどく軽蔑していたこの二人の紳士に私が教えたなんて、きっと神様のお助けがあったからできたのだ。
私は威厳ある態度で「神様お助け下さい」と熱心に祈っていた。二時間ぶっ続けで喋ったのだけれど、実は「我にあらず、キリスト我にありて」(ガラテア書二・二〇)語っただけのことだ。
富田氏は五時においでになった。とても親切で、私たちに関心を持っていて下さる。神様が、私たちのギデオン、つまり士師記に記されたイスラエルの勇士として富田氏をお遣わしになったのだろう。