Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第24回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第24回】
「さて、今回は来日二回目のクララ一家のクリスマスの模様メインだったわけど」
「昨年のと読み比べると……お逸、あなた、全然印象が違うようですけれど?」
「そりゃあ、去年は父様も姉様もいたもの。今年は二人ともいなかったし、よい好敵手もいたしね」
「好敵手……って、ひょっとしておやおさんの事ですの?」
「勿論! クララったら、事あるごとに私とおやおさんを対比させるんだもの。そりゃあ、確かに私は貧乏旗本の三男坊……もとい三女だから気品で負けるのは仕方ないけれど、それなら、おやおさんには負けないキャラ立てをしないと!」
「キャラ立てって何ですの、キャラ立てって!?」
「え? 私、変なこと云った? ユウメイがツンデレ属性を付与させているのと一緒だけど?」
「だーかーらー! わたくしに勝手な変な属性を付与させないで下さいませ!」
「……と云ういつも通りの前振りを経て、今週の解説だけれど」
「わたくしのツッコミは前振りですの!?」
「先の国営放送大河ドラマでも最終回になって登場した、篤姫が晩年手塩に掛けて育てていた徳川家後継者、徳川家達さまが初登場ね」
「随分と親しみがある将軍さまよね」
「もう将軍さまじゃないけれどね。この家達さまについては、後にクララがお宅訪問する回があるので、その際に詳しく」
「今回の訪問は……勝提督の配慮ですの?」
「うーん、どうなんだろう? ただクララの日記の記述だけだと分かりにくいけど、我が勝家でクララと何度も会っている“おこまつ”は、同じくクララの日記で“将軍の守り役”として描かれている滝村鶴雄氏の娘さんね。だから間接証拠だけど、多分“そういうこと”なんでしょうね」
「昨年参加した勝提督が今年のクリスマス会にいないのも同じ理由なのでしょうね。なるほど、やはり随分と気を遣ってみえますのね、勝提督は」
「逆に云うと、大鳥氏なんかはパーティーに誰が来てもいつも参加しているわけで、全然考えなしのが透けて見えるけどねー」
「後は特筆すべき事もございませんので、クリスマスについての解説はこの辺で。それよりも、今週問題にすべきなのは……」
「冒頭の富田夫人とアンナ先生との買い物の様子よね。この一件は……クララの親友でもあり、先生の教え子である私でもちょっと擁護できないかな。
クララの日記には書いてないし、多分ホイットニー家側は最後まで気付いていなかったみたいだけど、富田夫人、うちの父様がホイットニー家の人が日常生活に困らないように、ということで派遣して面倒を見てあげてたのよね」
「この点については、わたくしの義父が宣教師ですので理解できますけわ。
これはクララは勿論、アンナさんも伝道師として教育者として正式に教育を受けていないのが原因でしょうね。一般的なアングロサクソン人的考え方では、返礼はすぐに行うもの、というのが当たり前。ですけれど、宣教師や教育者はその範疇から外れねばならないのに、あくまで自我流で宣教活動を始めたアンナさんはその辺の作法を知らないのでしょう。
実際に、たまにクララが日記で零していますけれど、アンナさん、当時東京で宣教活動していた団体の一部と揉め事起こしていますし」
「ふーん、宣教師の活動ってのも大変なんだー」
「まあ、今のはあくまでわたくし個人の見解ですけれどもね」
「さて、こんなところで1876年分は今回でおしまい。次週からは1877年、つまり明治十年分となります」
「推定読者数が10人以下でもまだ続けますの? 多分アクティブは5人以下ですわよね?」
「……お願いだからそれは云わない方向で orz。とりあえず、そろそろオリジナル小説ネタも書きたいところですけれど、まだしばらくは毎週更新の方向で〜」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
今週も一杯一杯でしたので、短めで失礼しましたm(_)m。
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