Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第25回−6

1877年1月12日 金曜日
うちに来る少女たちへの関心はますます高まる一方だ。
おやおさんは優雅な若い婦人に成長していくし、お逸は友達として、まったく素晴らしい。今日、授業の後、皆で坐って物語を語った。私は「美女と野獣」と「シンデレラ」を、お逸は日本語で「舌切り雀」と「悪童」を話した。
この少年は、仏にお菓子を供えるのが仕事の小坊主だったのだけれど、ある日お供えをしないで、自分で食べてしまった! 年取ったお坊さんが、小坊主を<木製の>仏像の前に連れて行って聞いた。
「さあ! おまえ、この仏様にお供えしたお菓子を食べただろう!」
小坊主か「いいえ」と答えると、たちまち口が大きくなった。それで彼は切り刻まれ、煮られてお供え物にされてしまったという! なんというスプラッタ!
「この次にもっと沢山話をしてあげる。お化け洋館の人影とか、空に何か大きな糸みたいなものが見える話、とかね」
お逸は楽しそうにそう云ってくれた。