Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第25回−7

1877年1月18日 木曜日 
仕事がどっと押し寄せて「日記」が書けなくなってしまうというのも奇妙な話だけれど、まったくその通りなのだ。
毎日次々と何かで一杯なので、時は矢のように飛んでゆく。
昨日は雪が降っていたから、日記を書けば書けたかもしれないのに、午後はアリスとニコルズ夫人に手紙を書いて過ごしてしまった。
お逸は毎日勉強に来る。おやおさんは進歩しているが、おすみはそれほどでもない。
「わ、わたしの事なんてどうだっていいんです! おやお様さえ進歩すれば!」
月曜日に、ミス・ギューリックからお尋ねがあった。
「大鳥家のお嬢さんがミス・ヤングマンの学校をやめて、ホイットニーさんの家での勉強会に来たいと云っているのですが、如何でしょう?」
突然そんな事を云われても、彼女らはミス・ヤングマンの一番よくできる生徒だ。それにそもそもうちは正規の学校はやっていない。ということで、残念ながらお引き受けすることはできないことをお伝えした。
火曜日に、大鳥家のお宅に寄って、とても親切にして頂いたが、この件については何も云わなかった。
それから富田家に行ったら、二人ともご在宅だったけれど、奥様は病気で寝ておられ、とても具合が悪そうだった。ご主人は書き物をしていらっしゃって、私たち以外の人には、使用人に留守だと云わせているそうだ!
芝を通って帰宅したが、途中で閻魔という悪魔の大きな祭りがあった。
母はトルー夫人に会いに寄り、私は家に帰って、招待されている滝村氏に持って行くためにケーキを作った。夕食後、母から、トルー夫人のところで食事をするという伝言があったので、後のみんなで夕食を囲んで楽しい夕方を過ごした。
中原氏が公卿のお嬢さんと結婚して、今日横浜へ引っ越す。勤めていた財務関係の役所が解体したので、米穀業を始めるのだそうだ。