Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第29回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第29回】
「……なんなんですの、この天然お嬢様は?」
「おやおさん、破壊力がますます半端なくなってるわねー。
属性はおっとり天然系、出自は将軍家斉公の孫! 本当に最強よね!」
「最後のシーン、これ、本当に“素”でやってますの? それとも“甘えて”ますの?」
「んー、どうだろう? クララの日記でのおやおさんの他の記述から判断すると、甘えてるのかな? 
おやおさんの“しっかりしたところ”は、この後の展開で見ることが出来ます。……ちょっと悲しい展開だけどね」
「……何か事情があるようですから、話を変えますわよ。
今回突然登場してきた渡辺おふでさんという方は有名な方なのかしら?」
「そうだよー、この方の父様も叔父様も有名人なんだけど、渡辺筆子さん、結婚後は石井筆子さん本人もね。もっとも余程歴史に詳しい人しか知らないだろうけど。
おふでさんのお父様の渡辺清氏はうちの父様とも縁が深い方で、あの江戸城開城の談判の際に、西郷さんの副官として立ち会っていたのよね。我が家とはその頃からの付き合い。
ちなみに、叔父様の渡辺昇氏は、坂本龍馬と親交があり薩長同盟の周旋をした功労者ということで後に大阪府知事などを歴任したんだけど、剣の腕前も凄いの。桂小五郎の次の斎藤弥九郎練兵館塾頭にして、後に神道無念流まで極めて、明治に入ってからは警視庁の剣術師範すら倒したって云う話よ」
「……与太話かも知れませんけど、この記述はなんですの? 『鞍馬天狗のモデル』とも云われている、って?」
「メイの云う通り与太だと思うけど、そういう話があってもおかしくないくらい強かった、ってことでしょうね。もし橋下府知事が警視庁の師範代より強かったら驚くでしょ? ネタにしたくなるでしょう? そんなノリなんじゃないかな?
で、話を戻すけれど、おふでさんは後に約二年のフランス留学を経て、帰国後は華族女学校の教師になりフランス語を教えることになるわ。その時の教え子が後の、大正天皇のお后である貞明皇后様で、生涯にわたる後援者となって頂いているの。お筆さんはその支援も受けて、日本で最初の知的障害者の養護施設の運営に携わっていくわ。
彼女の人生に、どれくらいクララの影響があったのかは、判然としないところだけど」
「人は生きている限り、いろいろな人からの影響を多かれ少なかれ受けるものですわ。それはわたくしも、お逸、貴女もでしょう?」
「でもそうすると、矢田部さんは誰にどう影響を受けてあんな性格になったのかな? 熱心に求愛を受けたユウメイさんとしてはどう考えていらっしゃるのかしら?」
「イヤなことを思い出させないで下さいませ!」
(終)


と云った所で、今週も最後までお付き合い下さった方、有り難うございましたm(_)m。
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