Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第32回−2

1877年6月19日 火曜日
昨夜上杉氏が、自分の内の庭にあるお堂を古い石と引き替えに売って、跡をクローケー場にする計画を立てていると云われた。
この計画は文明の進歩の一例だと考えたい。
いつものようにやって来た矢田部氏はとても感じが悪く――何かにつけて不愉快な調子で私に逆らった。
最初はとても物柔らかで、私に恋愛をうたった民謡を弾いたり歌ったりして欲しいと頼んだ。
それから陽気になったかと思うと突然機嫌が悪くなり、とうとう喧嘩腰になったのである。
ビンガム夫人の云われるように「飲み過ぎて」いるのだと思う。
矢田部氏は私の面前で、我がアメリカの習慣や礼儀作法や制度に関して、私の血を煮えたぎらせることを云った。
私の舌は怒りで強張ってしまうほどだった。