Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第33回−5

1877年7月27日 金曜日
いろいろの家事を済ませた後、母が帽子を被って云った。
「一緒に開拓使まで来るように」と。
風がかなりひどくて、途中は大変だった。
開拓使では役人が輸出用の林檎を包装しているところで、母に沢山質問をした。
果物はアルコールに漬けておくので、林檎は萎びて干涸らびていた。
母がうちでは水に漬けて保存することがよくあると話すと、主任が感嘆して云った。
「ほう! そんなことができるのですか。もしそうならやってみましょう。
随分安くつきます。何しろアルコールは一瓶四十セントで、一ドル分のアルコールに五個以上は漬けられませんが、水はとても安いですからね!」
彼らは母の話を聞いて大喜び。そっとヤスに、彼らは尋ねた。
「奥様は本当にそういうことを皆自分でするのか? それとも実際には使用人にやらせているのか?」
無論私たちは自分でやっているのでそのように答えると、何故かとても嬉しそうだった。
日本人は、外国の女の人は何もしないで、使用人に全部押しつけると思っている。
次に麻布の三番農場へ行って粉末クリームを買ったが、変な臭いがして味はもっとひどかった。
三番は一番や二番には劣るが、乳牛の数は多い。