Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第36回−1

1877年11月23日 金曜日
杉田夫人が若い女中のヤスを寄越して下さった。小綺麗な可愛い子である。
「すみません。わたし、何も出来なくって」
しきりにそう謙遜するが私たちは大助かりだ。
村田家のフランス料理の料理人が、一向に現れないのはおかしい。寄越して下さるとご自分の方から仰ったのに。
母と私は、午後からちょっと車で出かけた以外は、殆ど一日中暖炉のそばに腰掛けていた。
笠原がお菓子を持ってきてくれ、滝村氏は見事な日本の鮭を届けて下さった。
私は赤坂の徳川邸にお礼状を出した。
杉田武氏が英語を教われに親友を連れて来られた。商法学校の学生も一人来た。彼もクリスチャンで、とても熱心のようだ。
今日は日本の台所用品を買った。
母はフライを作ったり、野菜を茹でたりするための小さい銅鍋がとても気に入ったらしい。
だから、それを「客間で花を活けるのに使うわ」(!?)と云っている。
明日の晩は大学か開成学校で開かれるグリスビー教授の「ソクラテスの生涯」と題する講演を聴きに行く予定だ。