Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第36回−5

1877年11月27日 火曜日
今朝十時に私たちの救い主「平兵衛さん」が紳士のような身なりをして、人力車に一杯衣服や、箱や、おいしい料理を想像させるような台所道具を、積み込んでやって来た。
私たちの半ば飢えたような様子に驚いたのだろう。
すぐ仕事にかかって、手際よく日本式のご馳走を作ってくれた。
我が家のみんなは大喜びで、母もすっかり安心した。
私たちはヤスを連れて展覧会に行った。とても綺麗だった。
二、三の記念品をそこで買った。
ウィリイのために切手を一組。自分用に可愛い櫛を一組。
母は綺麗な扇子を二つと、九谷焼の紅茶茶碗を買った。
晩に私は金三郎と膝詰め談判をした。
「おかみさんを呼び寄せるなんてことはしないように」
しかも金三郎のおかみさんは更に病身の老人と、赤ん坊と使用人を連れて来るというのだ。
そんなに大勢の人を、私たちが背負い込むなんて愚かなことは正直できない。