Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第36回−6

1877年11月28日 水曜日
三浦夫人が今朝女中を連れて来て下さった。
お鶴――鶴は長寿と幸せの印だ――という名の、十七、八歳の大人しそうな娘だ。
なんてロマンチックな名前なのだろう!
しかし、丸い間の抜けたような顔と、半開きのひっこんだ眼は鶴の連想を破壊する。
でも、この娘はずっとうちにいてくれるのだ。
父親は以前は刀鍛冶だったらしいけれど、今では皇室用の盃を作っているそうだ。
女中にそれぞれ仕事を言いつけてから、私たちはお友達の訪問に出かけた。
まずホートン夫人を訪ねたがお留守だった。
次にショー夫人のところへ行ってみたら、ご家族みんな揃っておられた。
ショー夫人は可愛くて、小鳥のような方だ。
それから次は、その隣のミス・ホアのところへ行った。ミス・ホアは大勢の日本人の子供を一人で預かっている。
以前はショー氏一家も、福沢氏と一緒に住んでいたが、福沢氏はこの人たちの「高教会派」的思考が気に入らなかったのだ。