Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第36回−7

1877年11月29日 木曜日
二週間も休校してしまったので、昨日から学校を再開した。
食事の心配をしなくてもよくなったので、母もまた教えることができるようになった。
私は料理が下手で、母の手助けにはならなかった。
今ミルトンの最初の奥さんの「メアリ・パウエルの娘時代と結婚生活」という本を読んでいる。
古風な文体やその少女時代の活動は興味深いが、苦労が多くて気の毒な気がする。
杉田武氏が来て金三郎に「お説教」をして下さった。
お鶴は肉やバターの匂い――武さんの云う外国の匂い――を嗅がされて、気持ち悪くなってしまった。
「二、三日いて慣れるようにします」
そう云っていたのだけれど、晩になって忍耐の限界に達したらしい。
「絶対家に帰らせて頂きます」
私たちは驚くばかりだったけれど、夜の十時に荷物をまとめて出て行ってしまった。
最後まで礼儀正しかったけれど、吐き気がしていたのだ。
お鶴とはこうして別れてしまった。