Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第37回−2

1877年12月6日 木曜日
今日は感謝祭に特別のご馳走を作りたかったので、平兵衛に色々指示をして料理を作らせることにした。
なんとかお客様がいらっしゃる前にメニューが書き出され、テーブルの支度ができた。
富田氏が一着だった。
次に牧山先生、杉田先生、勝安房氏、大鳥氏、そして最後に楠本知事閣下。
楠本知事は三十歳かそこらで背が高く、立派な顔立ちであり、髭を綺麗に剃って、真面目な思慮深い微笑を湛えておられる。
私は知事に心惹かれたが、知事は初めのうちは私にまるで目もくれなかった。
でも、ウィリイに私たち姉妹の年齢とか、いろいろ三回もお聞きになった。
知事は母のことをウィリイの姉だと思っておられた。ウィリイが大いに努力してくれて、食事は大変具合良く進んだ。
お客様は十時に揃ってお帰りになった。皆さん満足げなご様子だった。