Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第37回−4

1877年12月21日 金曜日
この間から色々のことがあったのだけど、クリスマスの準備に忙しくて、日記もつけられなかった。
クリスマスツリーを飾って、二十五人から三十人のお客様をお呼びする予定だ。
昨日ミス・ヤングマンの生徒たちが、お道さんのためにバザーを開いた。
お道さんは美しい娘だが、編集者であるお父様が気の毒にも政府批判の記事を書いたかどで牢屋に入れられてしまったのだ。
最近、新聞記者の投獄が盛んになったらしく、一ヶ月に十余名にも及ぶそうだ。
うちの女中たちも、キャンデーを入れるレースの袋を作るのを手伝うために居残ってくれている。
クリスマスのお祭りは本当に楽しい。
クリスマスが近づくと、悲しみに打ちひしがれた心も元気を取り戻し、クリスマスの意味も知らない異教徒も、幸福と光を与えられる。
ここ数日、わたしの魂は輝かしい未来を夢見ている。
私の空中楼閣は美しく明るく、私が未来になし得ることを思って、心は晴れ晴れしている。
さし当たりの目標はアメリカに帰って勉強して、それからもう一度日本に戻って来て、何人かのためになることをする――私よりも先に立派な仕事をされた大勢の女性に倣って。
神から預かったタラントをより良いものにして、神にお返しすることができますように。