Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第38回−2

1878年1月2日 水曜日
流石に昨夜はお正月のご馳走を食べ過ぎた。
どうやら罰が当たったようで、寝る時になって胸がむかついて、恐らく生まれて初めて吐いてしまった。
「ケーキでもなんでも食べ物なんて二度と見たくない!」
そう云えば、ユウメイも昨日は「胃もたれがする」と云っていたっけ。
私と同じような目に会っていやしないかと思って、精養軒の方へやっとの思いで歩いていくと。
「あら、クララさん、昨日は有り難うございました」
驚いたことにユウメイには昨日の暴食の影響は微塵も残っていなかった。
昨日や一昨日より、ずっと気分が良いという。
中国人の胃袋の構造は私たちと違うのかもしれない。
そのままユウメイの家に訪ねていくと、マッカーティ夫人も先生も、とても親切にし下さったので楽しい訪問が出来た。
ユウメイがわたしにフーケの書いた物語の英訳「アンディーン」を貸してくれた。
それはヒルデブランドという名の騎士と、アンディーンという水の精との物語で、大変美しい話である。
晩に原宗作氏が訪ねてきた。
ヘップバーン先生のところで会ってはいたが、一度も家に招いたことはなかったので大変驚いた。