Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第38回−3

1878年1月3日 木曜日
今日は憂鬱な日だった。
昨夜は母の足元に坐って、母の膝に頭をつけて思いきり泣いた。母の優しい手を頭に感じながら。
こういう姿勢で泣くのは気持ちが良い。
私は本気で泣いてはいたけれど、一方で泣くことをはっと楽しんでいたのだ。
母は自分の悩みが一杯あるのに、一生懸命私を慰めてくださった。
私の悲しみはそのときだけのものだが、母のは一生続くものなのだ。
私は母の悲しみを増すようなことはしてはならない。
『勇敢な女性』という本を読んでいるけれど、あまり現実的で気が滅入るから好きではない。
お客様も少しみえたが、とてもひどいお天気だ。
アディと私は、母の部屋の隣の私たちの部屋をクリスマスの贈り物で綺麗に飾った。
今夜お逸からの手紙が来た。
わくわくしながら封を切ったのだけれど……これは彼女が書いた物では絶対にない!
お兄様――あの悪戯者の小鹿さんの仕業に違いない。