Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第38回−4

1878年1月8日 火曜日
今日まで雨続きで、日本人のお友達にまだ新年の挨拶に行っていなかったので、母と一緒にやっと出かけた。
まず勝氏のお宅に伺って、ご長男の小鹿さんが住んでおられる邸の一角に案内された。
そこには蚊帳を吊った大きな鉄のベットがでんとばかりに収まっていた。
夫人とお逸は、とても綺麗な絹の着物を着ておられ、小鹿さんも上機嫌だった。
彼は背が低く、痩せ形で、小さい眼がよく動く。そして舞踏病のように絶えず物を飲み込むような仕草をする。
でもわたしが想像していたようなひどい人でなかった。
勝氏には、家で作った肩掛けを持っていった。
次に母は山田ヨシキ氏の家に行き、私は村田氏のところへ「料理人の兵兵衛を貸してください」と頼みに行った。
村田氏はいつも親切にして下さるので楽しい。
とりわけ今日の訪問で興味深かったのは、鼻が目より上にあるおかしな顔をしたチンを見たことだろう。
「チンは半分猫なのですよ」
日本人はそう云うけれど、とにかく、なんとも、おかしな顔をした動物だ。
村田氏は明日家に訪ねて来られる予定だ。