Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第39回−7

1878年1月28日 月曜日
今日はお逸が来なかった。
昨日も見かけなかったので心配だ。
それであの大嫌いな男の人たち――笠原と渡辺氏――だけを相手に気乗りのしない授業をした。
母のお使いで、山下町へ行って帰って来てから、授業を全部やらされてうんざりした。
食後ド・ボワンヴィル夫人のおうちへ行きたかったのだが、杉田夫人がみえたので、母の通訳をするために出かけるのをやめた。
杉田夫人がお帰りになる時に、方向が同じだったから私も一緒に出かけた。
ヤマト屋敷まで楽しくお喋りしながら行った。
それから、ド・ボワンヴィル夫人が芝のサットン氏のお宅に連れて行って下さった。
三人のお嬢さんに会うためだ。
一番上の人は十六歳のネリーで、とても小柄で気持ちのよい人だ。
帰り道、お逸のところへ寄ってみると、来られなかった理由が判明した。
「ごめんなさい、クララ。兄様が病気で私が看病しているのよ」