クララの明治日記 超訳版第４０回−５

１８７８年２月１０日　日曜日
「日曜学校へ行こう」
ガシー・ヴィダーが誘いに来た。
お天気がひどかったのでガシーが呼びに来なかったら日曜学校はさぼるところだった。
マクラレン先生のペテロの幻想と、コルネリウスの信仰のお話は面白かった。
その後、礼拝に出て、ディクソン氏の後ろに坐った。
宣教師のアレグザンダー氏は上手なお説教をしたが、話し方はグリーン氏そっくり。
ブリンストンからみえる人は、みんな同じような説教の仕方をなさる。
私はユウメイと一緒に、Ｔ氏について歩いて帰った。
途中でＴ氏は足を止めて「大鳥氏のお嬢さんがクララさんに尋ねてきて欲しいと云っておられましたよ」と伝えた。
ウォデル氏の礼拝にも出席した。
私ははじめ不機嫌だったが、そのうちに機嫌を直した。
礼拝の間に吹雪になった。
それでも一人で歩いて帰るつもりだったのだけど、ウォデル夫人が「どうしても人力車でなければならない」と云われた。