Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第42回−1

1878年2月19日 火曜日 
福沢夫人、福沢氏の長女のおサンさん、杉田夫人の三人が二時の昼食にみえた。
お逸も残って通訳を手伝ってくれた。
杉田夫人が一番先にみえた。で、しばらくの間、とりとめのない話をした。
「永楽町で展覧会をやっているのですけれど、上野の博覧会に出品された物も即売されてますのよ」
「最近は物価が落ち着いて助かるわ」
「ほんの三ヶ月前ですのね、気球の実験をこの近くで行ったのは。まだあの頃は大鳥夫人もお元気でしたのに」
福沢夫人と長女のおサンさんは食事の時間ぎりぎりにお着きになった。
福沢夫人は相当の年配なのに本当に綺麗だ。
日本の女の人は概して早く老け込むのに、この方はいつまでも若い。
年配のお客様であまり話は弾まなかったが、それなりに楽しんでおられたことと思う。
お土産として、福沢氏から葛飾北斎の有名な絵と絵本を一揃え頂いた。