Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第44回−6

1878年3月29日 金曜日 
晩のお客様をお迎えする支度で一日中忙しかったのだけれど、支度にかかる前にお逸のお見舞いに行った。
昨晩ウィリイが行った時、まだひどく悪い症状だった。
今日は大分よくなっていたけれど、治りかけはいらいらするものだ。
私は床のそばに坐ってお逸の熱い手を握った。
短い訪問のあと急いで帰宅し、出来るだけ母の手伝いをした。
お客様のみえる六時までには、すっかり準備が出来上がった。
村田夫人も綺麗だったけれど、川路夫人の美しかったこと。
あの年齢の方としては本当に吃驚する美しさだ。
村田夫人はずっと私のそばについておられて、一度は本当にキスされた。
日本人は絶対にキスなんかしないのに! 一体、誰に教わったのだろう?
「是非遊びに来ていらしてね。あと写真を差し上げますので貰って貰えると嬉しいです」
村田氏はそんな奥様の様子に大変ご機嫌で、寛いだご様子だった。