Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第44回−7

1878年4月1日 月曜日 
お昼に横浜に用事があって出かけた。
けれど急いで回ったので、あまり面白くなかった。
横浜の品物がすっかり減ってしまっていたし、あっても値段が高くて買えなかった。
例えば革手袋。私のサイズは六なのに七か八しかなかった。
私たちはサットン氏と一緒に行ったのだけれど、ひたすら自慢話を聞かされた。
海軍兵学校でのご自分の地位がとても高いこと、みんなご自分の支配下にあり大臣といえども自分に命令することはできないのだということ等々。
それから「日本人は自惚れが強い」と盛んに仰ったけれど、私たちから見ると、自惚れが強いのは日本人ばかりではないようだ。
露西亜とトルコの戦争は終わったものの、ロシアは近くイギリスに宣戦を布告するらしい。
サットン氏はそうなることを願っている。
この前のロシアとの戦争に参加した経験があり、明日にも義勇兵として参加すると云った。
ロシア人が大嫌いなのだ。
「連中など地球の表面から消し去りたい、抹殺したいくらいだ」
サットン氏によれば、トルコ人は大人しい優しい怠け者で、残酷ではないけれど、ロシア人は残酷で野蛮で、日本人ほどの教養がないという。
とにかく大風呂敷を広げたがるのはイギリス人だ。