Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第45回−1

1878年4月11日 木曜日
昼食の時に、マッカーティー夫人からのメモが届いた。
ヴィーダー家で集会があるという知らせだったので、一時半までに支度をすませた。
ユウメイが誘いに来てくれて、二人で元気よく加賀屋敷へ出かけていった。
私たちが一番乗りだったけれど、大変歓迎された。
エマとアニーとジョージとウィリイが相次いで姿を見せて賑やかなグループになった。
私は自分の悲しみを忘れ、他人を笑わせ、自分も大いに笑った。
真面目一点ばりのアニーまで終いには笑い出した。
まずジェニーが議長席――大きい肘掛け椅子――について、咳払いをした上で、皆に静粛を求めて開会を宣した。
開会はした。
開会はしたのだけれど……誰も発表するものを用意していなかったというオチだった。
それで次回の会議を定めたあと討議を打ち切って、ゲームをするという提案に全員が賛成した。
「東の星」という新聞を出し、詩や小説や政治評論を発表することにもなった。
その言い出しっぺの私が編集長になることも全員賛成で決定した。
従って次回の開催は、必然的に私の家ということになった。
私は編集者、書記、執筆者の三役を兼ねるけれど、私には願ってもないことである。