Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第45回−4

1878年4月18日 木曜日
今日はよいお天気だったので、母と一緒にホートン夫人やサットン夫人を訪問した。
お逸と小鹿さんが夕方うちへ遊びに来て、十時までいた。
私たちは一緒に木挽町の花市に出かけた。
お逸と私が並んで歩き、小鹿さんが先導、ウィリイが私たちの後から、家の使用人のカネが、提灯を持って殿を勤めた。
植木や花に値段をつけながら、市の端から端まで歩いた。
市ではまずべらぼうに高い値を付けて、後で下げるのが慣例である。
小鹿さんが椿の値段を聞いたら、一円二十五銭。
でも小鹿さんが「二十五践なら買おう」と云うと、結局その値に落ち着いた。
カネは私のために五銭で椿を買ってくれたけれど、これも最初は五十銭と云われたのだった。
それから門のような形に作られた松を、十五銭で買ってくれた。
これなど仕上げるのに、三年はかかっていると思われる。