Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第46回−2

1878年4月28日 日曜日
タムソン先生のお説教はいつになく短かったが、とてもよいお話だった。
私はビンガム公使の隣に坐っていたのだけれど、傷が痛んであまり集中できなかった。
礼拝の後、大鳥家の使用人である竹下氏を逃れるためにメイと急いで帰ってきた。
そしてみんなよりずっと早く家に着いたのだけれど、メイの家の門のところで彼に手紙を渡されてしまっ。
「大鳥氏のお嬢さんから頼まれた手紙です」
竹下氏はそう云って無理矢理渡してきたのだけれど、実際は自分のラブレターだった。
『ずっと前から貴女を愛していました。
日曜日に貴女を見かけるのが唯一の楽しみなのです。
でも、見かけるだけでなく、話をしたり、手を握ったり、写真を交換したい。』
手紙にはそんなことが書いてあった。
「勿論お母様に見せるのでしょう?」
「!?」
横から覗き込んでいたユウメイに突然そう云われて吃驚。
本当は母に見せるつもりはなかったのだけれど、結局そうすることにした。
母は怒りはしなかった。
しかし「返事は私が書きますから」と云ってくれたので、私はホッとした。