Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第46回−6

1878年5月4日 土曜日
工部大学校に勤めているイギリス人のマンディ氏――ディクソン氏のお友達でもある――が夕食にみえた。
十一月の天長節の日に一緒に王寺へ遠足に行った方で「アメリカに定住する予定なのでアメリカ人のお宅を訪問したい」と仰っていたのだ。
彼はとても品の悪い人だ――お客様の悪口を云ったり書いたりしてはいけないが。
まず食卓についた時のこと。
アメリカの食事は初めてだから、何か間違ったことをしたら肘でつついて注意して欲しい」
ウィリイにそう云っておきながら、プディングが出たら、気味悪そうに「これはなんです?」と尋ねた。
まるで私たちがとっくに絶滅した野蛮人でもあるかのように。
夫人のこともとてもひどいこと――女の耳に入れるべきではないことを云った。
奥さんは子供が生まれてからよけい大喰らいになったので、彼の払うホテルの支払いがさぞ高いだろう! だなんて。こんなにひどい人だったとは!
ディクソン氏とつい比較してしまうけれど、ディクソン氏はまるで違う。
紳士的で、善良で、上品である。