Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第48回−6

1878年6月3日 月曜日
我が家の困難のことを考えて終日憂鬱そのものであった。
矢野は私たちに対して実に意地悪い仕打ちをする。
私は悲しみと憂鬱のために授業もろくに出来なかった。
母とアディは横浜に行かなければならなかったので、ウィリイと私で留守番をした。
ウィリイは陽気に口笛を吹き、私の手の平に二つのハートを矢が射抜いている絵を描いたり、鼻に海賊の印の頭蓋骨と骨を組み合わせた絵を描いたり、頬に字を書いたりした。
でも私は兄の悪ふざけを無視して、次の便で出すためのエッセイを書いた。
母はロバート・スミス氏と、日本を馬で旅行している奇妙な英国婦人、イザベラ・バードという方に会って、六時に帰ってきた。
晩に学校の学生の一団が父に会いに来た。
口々にマイヤーズ先生の無能なことを話し、記念の文章を渡し、ある頼み事をしてきた。
「六人を除き私たちはみな先生がお辞めになった以上、学校を退学する予定です。また是非先生に教えて頂きたいです」