Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第50回−5

1878年6月23日 日曜日
今朝、少し散歩したので、母と私は日曜学校に少し遅れてしまったけれど、私がオルガンを弾く時間には間に合った。
会衆は大勢だった。
パーソン先生は、ヨハネ伝の中の「人新たに生まれるにあらずば……」のところをテキストとして説教をされた。
私はとても良いお説教だと思ったのだけど、マクラレン氏は気に入らない様子。
パーソン先生はいつも正当派的なマクラレン氏の気に障るようなことを云われるのだ。
午後の私たちの聖書勉強会に、思いがけず森夫人がみえた。
五時にディクソン氏がウィリイと一緒に入ってきて、十時まで歌を歌ったり、喋ったりして行かれた。
彼は賛美歌を作曲して、それに言葉をつけるようにと私に云った。
挽歌のようなのが良いとのことだった。
「火曜日の講演会には是非お伴をさせて下さい」
そう申し出られたけれど、ウィリイが家にいるからその必要はないのだ。
彼は段々親しげに打ち解けてきたけれど、今日被ってきた帽子といったらなかった。
後ろは日除けのボンネットのようなのだけど、前は兵隊の兜のようだ――兵隊が兜を被るのかどうか知らないけど。
一応この変な帽子は本当は東京で夏によく見られる日除け帽子だったりする。
けれど、今までに見たこともない変な形だ。
トルコ人の湯上がりタオルのような大きなタオルが帽子の山の周囲に巻き付けてあって、横のところで大きな蝶結びになっている。
とにかく滑稽至極な代物で、短いコートと組み合わせるとおかしくてたまらない。