Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第52回−6

1878年7月19日 金曜日
昨日の朝ビンガム夫人を訪ね、大変親切にして頂いた。
夫人は日光へ行った時、無鉄砲な人力車の車夫に悩まされた話をして下さった。
全速力で走っては急に止まり、冷たい水をがぶがぶ飲み、水に飛び込む。
「手首や踵にまず水を少しつけ、扇子で扇いで徐々に身体を冷やすように」
ビンガム公使はそう忠告され、更に「気分を静めるように生卵を食べなさい」とまで丁寧に教えてあげた。
それだのに車夫たちはちっとも有り難がらないどころか、嘲笑までしたと云うことだ。
今朝アディは大変な歯の痛みようだったので、私がマギーを家に送って行った。
アマーン夫人のところに立ち寄って、今日の午後の会合のことを聞いた。とても親切にして下さって、美しいシダをみんなに見せて下さった。
次に森夫人のところに寄ったが、私は大変気分を害された。
というのは使用人を通して「もう音楽のお稽古はできない、ピアノが中村氏のところに返されてしまったから」と仰ったのだ。
私にはあの方の行動が理解出来ない。ご主人の家に私たちが住んでいなければ良かったと思う。日本人の世話になっているのは厭なことだ。
その後開拓使に寄って、果物や野菜や花を買った。
家に帰ってみたら、母が私たちの部屋を一生懸命掃除していた。
掃除は確かに必要なのだけれど、とても大変な仕事だ。