Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第57回−3

1878年9月13日 金曜日 
まだ一日の終わりではないのだけれど、午後にこれ以上重要なことは起こりそうにも思われないので先に日記を書いておく。
午前中、昨日訪ねて来られたド・ボワンヴィル夫人を訪ねた。
夫人は富岡へ転地のために出かけられるところだった。
ちょっとお邪魔してすぐに失礼し、次にアメリカ公使館に寄った。
ビンガム夫人は足におできができて、とても痛がっておられた。
でもとても親切にして下さって、いろいろ私の知らないことを教えて下さった。
「貴女のお友達である勝家のお逸さんのことですけれどね」
夫人の話によると、お逸は井上という人と結婚する筈だったらしい。
けれど、父上が反対され、その井上氏は大阪へ行って、そこで若い女性と結婚したが発狂し、今は精神病院に入院中とのことだ。
それと母への伝言も預かった。
「田中不二麿氏が貴女のお母様に皇后様の学校で教えて欲しいと云っているので伝えて頂けますか?」
ちなみに、夫人の娘さんであるエマはとても気持ちの良いお嬢さんで、少しも偉そうにしていない。