Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第57回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第57回】
「まずは、実は“本文”だと分かりづらい最後の、うちの父様が家を買って云々のところから解説するわね」
「確かに原文だと本当に分かりづらいですものね。
『富田氏が今朝みえて、勝家の近くに良い家が見つかったので、多分勝氏がそれを私たちのために買い取るということだった。 
それで勝氏の希望により、二千ドルの預金の証明書を富田氏に預けられた。私たちのお金には手をつけられないが、利息は家賃として取られる。もしも地代が上がらないで、勝氏が損をする場合は、大鳥氏と富田氏がその分を分担するということだ。』
つまり“証書”の持主が誰だか明記されていない故ですわね、分かりづらくなっている理由は」
「推測混じりになるけれど、多分こういう事だと思う。
この“証書”は“ウィリイが我が家の全財産の証書をなくしてしまった”という日記の記述で話題になった証書で、これはホイットニー家の“虎の子”として絶対に手を付けられないお金なわけ。それをうちの父様が預かって、ホイットニー家の財産を保障をした上で、その証書の利息だけ貰う格好で家賃にする、と。そういうことなんだと思う」
「なるほど、また紛失とかしたら大変ですものね。それにしても、この後のことを考えても、勝氏のホイットニー家への心尽くしは並大抵のものではないですわね」
「でしょでしょ? 父様の“知られざる偉人ぶり”はこういうところにも現れているわよね♪ 娘として鼻が高いし、クララの親友としてもね♪」
「……ですけれどお逸、クララの日記を読む限り、貴女、とても友達が少なそうに思えるのだけど?」
「……うっ、痛いところを。でもでも、おやおさんも、ほら、今回久しぶりに登場した“お筆さん”も友達だし」
「墓穴を掘っているようにしか思えませんわよ、貴女。
ちなみに“お筆さん”について改めて素性を解説いたしますと、江戸城開城談判の際の西郷隆盛の副使だった渡辺清氏の娘さんである渡辺筆子さんですわね?」
「先週の解説で登場した渡辺昇氏の姪っ子でもあると同時に、お筆さん本人がその後、有名になるんだけどね。伝記も買ったことだし、また改めて解説するって<ブログ主」
「貴女も有力な支援者の一人になるのでしたかしら?」
「そういうことになる“らしい”んだけど、またこれについては後日に。
あ、でも話を蒸し返すけれど、友達少ないって云ったら、メイもじゃない!
大体“政府高官の妻になることが夢”っていうのもねぇ〜」
「政府高官ではありませんわ、合衆国大統領夫人が最終目的ですもの」
「……おいおい、何処ぞの“シンデレラプリンセス”をライバル視するツンツン意地悪娘さんじゃあるまいに」
「わたくしが直すべき点があるとすれば、15歳で37.6キロの痩せっぽっちの身体と、この燃えるような赤毛だけですわ!」
「メイの髪、赤くないでしょ! ……って、連続で日曜名作劇場ネタ!?」
(終)


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