Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第65回−3

1878年12月14日 土曜日
日がどんどん過ぎていく。
しかし、クリスマス準備は一向にはかどらず、私は時々気が滅入ってしまう。
近くの人たちがしょっちゅう訪ねて来る。
勿論会うのは嬉しいのだけれど、一日が細切れになってしまう。
大山夫人は毎朝十時にきちんと勉強に来られ、よくおできになる。
夜になって、お逸、梅太郎、おせき、アディと私でテーブルの周りでゲームをしている時に玄関の銅鑼が鳴った。
「奥様にお目にかかれますか」
ドアを開けると、ディクソン氏が日本語でそう云った。
どうやら、瞬間的に私が誰だか分からなかったらしい。
この後はディクソン氏も仲間に加わって、ゲームをしたり、お話をしたり、歌を歌ったりして楽しい夕べを過ごした。
ディクソン氏は馬車の事故でひどい擦り傷ができていた。