Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第65回−4

1878年12月15日 日曜日
『あらゆる変化に備えるように』
ミーチャム先生が「人は草の花の如し」のテキストを使ってそんな説教をなさった。
おやおさんがおすみと家来である小泉氏を伴って日曜学校に来られた。
小泉氏は相変わらずの黄色い肌をして、生意気で憎らしい男であった。
おやおさんは背も伸び、一段と美しくなって、本当にお姫様のよう。
みんなが口々にそう褒め称えた(実際にお姫様だし)。
残念ながら、お逸はお母様と一緒に出かけて留守だったため、おやおさんには会えなかった。
「今度の金曜日、お母様の“殿様夫人”とご一緒に是非おいで下さいね」
私はおやおさんに、そう申し上げた。
日曜学校から帰ってきたら、お逸の甥っ子である玄亀ちゃんが庭で遊んでいたので、彼を連れてきて聖書の物語をして聞かせた。
そのうちに大きい男の子たちが『夜明け』を勉強しに来たが、玄亀ちゃんは私の横にじっと腰掛けて聞いていた。
とても可愛いらしい子で、私は大好きだ!
私を見かけるといつも「クララさん」とか「おクララさん」とか呼ぶ。
私の昔から好きなお話をして聞かせる良い機会だった。
途中からやって来た梅太郎も宗教に感心がある様子だ。
「僕も教会に行ってもいいかな?」そう尋ねてきた。
友達の中に三回受洗した人がいるらしい。
梅太郎的には「その人は非常に頭がよい」と思っているようだけど。
「……私は一回しか受洗していないんだけどね」