Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第67回−2

1878年12月31日 火曜日 
古い年の最後の日。
これがこの世で過ごす最後の日であるとしたら、平然と未知の世界に入ってゆくことができようか。
今日の一日はあっという間に過ぎてしまった。
いくつかの贈り物を受け取ったが、これらは片付けておかなければならない。
それから午後には勝家の方々の来訪があり、ディクソン氏が幸せな新年を迎えるようにと挨拶にみえた。
「すぐ帰らなければ」と云いながら、十一時が鳴ってから帰った。
彼は田舎への旅行のこと、田舎の景色や土地の人のこと、ミス・ヤングマンのクリスマスツリーのこと、スコットランドの教会の教派のことなどを話した。
それから、スコットランドの歌や、オックスフォードの歌や、私が母からクリスマスの贈り物として貰った『古今の賛美歌』の中から、私たちの好きな賛美歌を選んで歌った。
「もう少しゆっくりしていたら年始回りになるところだったね」
ディクソン氏が帰っていった後、ウィリイはそう云った。
旧年よ、さようなら。
親切なよい年であってありがとう。