Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第69回−1

1879年1月13日 月曜日
今朝から授業を始めたが、三人の生徒が現れた――お逸、こまつ、そして梅太郎である。
「工部大学校に入ってディクソン氏に習いたいんです」
梅太郎はその準備として勉強に来るのだが、それがどんなに大変なことか彼は全く分かっていない。
入学試験は四月の三日から六日までだが、彼には無理だと思う。
けれども大いに張り切って毎日勉強に来ている。
午後には、家で開催することになっている音楽会の打合せのためディクソン氏がみえたが、上機嫌だった。
陸軍省の関係の翻訳のことで佐々木氏が手伝って欲しいと頼みに来た。
彼はアブダル・カーンに関する本を訳していて『ルソファイル』、字義通りに云えば『ロシアびいき』という言葉の意味を聞かれたのだけれど、私にとっても聞いたことのない言葉である。
アマーマン氏とネリーもみえて次の土曜日のパーティーにアディを招待して下さった。