Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第71回−2

1879年2月20日 木曜日
今日の新聞にウィリイに関する記事が出ていた。
私は兄の名前を見つけて、何か重大なことではないかと心配になり、お逸に読んで貰った。
「大丈夫、大変良いふうに書かれているから」
お逸はそう云って喜んでくれた。
その記事には次のようなことが書いてあった。
『長町四番丁云々の師範学校のホイットニー教授は廉直さにかけて、日本青年にとっても手本になる人物である。
在日の他の外国人たちと違って、酒煙草は勿論のこと、そのほか外国人の間に普通に見られるような好ましからぬ行状はまったくない。
日本人に他国の良い風習を教えてくれるこのような青年は歓迎である。
日本人は彼のような徳の高い人物を友とすることを喜んでいる』
このような調子でその記事は書かれていた。『金沢新報』の編集者の書いたものである。
私たちはみんな喜んだ。
特に母は大喜びだった。
殊に私たちの協会の長老であったマーシャル氏が汚名を受けた後であったから、この記事は嬉しかった。
きっと私たちがいつも一生懸命にウィリイのためにお祈りしたからであろう。