Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第71回−4

1879年2月28日 金曜日
アディはひどい風邪で今日は一日中寝ていた。
風邪は厄介だ。
殊にアディのように活発な子供にはつらい。
昨日お逸が沢山の諺を教えてくれて、一々説明してくれた。
その中で一番面白いと思ったのは「鬼も十七」というのである。
クラレン夫妻がブルーシーを連れて訪ねて来られ、アディのことを大層褒めて下さった。
夫人はアディが今まで見たことのないような可愛い子で、自分の娘もあんなに良い子に育って欲しいと思うと云われた。
食後に、母と一緒にヤマト屋敷まで歩いて行った。
桐野屋敷を通り抜けて行く近道を母に教えるためである。
その帰りに測量をしている人たちの間に入ってしまったが、私は気付かなかった。
一人が手で向こう側に渡るようにと合図をしたので、私は慌てて通りを横切りた。
そして、通りすがりに丁寧にお辞儀をして「お邪魔しました」と云うと、彼も恭しく頭を下げた。
御門のところでキンに出会ったが、水を汲んでいたので「ゴクロウサン」と云って会釈した。
次に大工に出会って、お糸や保爾と一緒に「こんにちは」と云った。
帰宅後、津田氏がみえた。
「明日宮様のところへ行くので、いつクララさんが訪問したらよいか聞いて来ます」
それから、漢和英辞典を編纂するのを私に手伝って欲しいと云った。