Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第73回−4

1879年4月3日 木曜日 
今日はド・ポワンヴィル夫妻と、品川の先の大森にある洗足池にピクニックに行く筈だったが、朝起きると土砂降り。
そんな予定は吹き飛んでしまった。
お逸は、大名の池田氏が活け花の会を催されるので、虎ノ門へ行った。
軽い楽しみにしかならないこの活け花を、お逸はとても好きなようで、上達に余念がない。
「なんでも生半可に習うくらいなら、しない方がましよ」
前にそう云っていたから古典や書道の他に、活け花、茶の湯、音楽にも精通するつもりなのだ。
母とアディは一日中家にいたが、私は本や砂糖を買いにマルヤへ行った。
「四月十日の木曜に、宮中の楽士方が家で演奏をして下さいますから」
滝村氏が告げに来て下さった。
皇后様の父君の一条公が、私たちの家の向かい側の徳川屋敷に移って来られる。
このあたりは高貴な方々の邸宅になってきている。