Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第74回解説

【クララの明治日記 超訳版解説第74回】
「本日は特に解説すべき事項はないかな?」
「そうですわね。そのかわり、穏やかな日常の中、面白い話、貴重な話が一杯ですわ」
「津田仙氏の友人の僧侶の話は面白いよね。
昔自分のものだった粗末な服だけを着て寺を出てキリスト教に改宗する、って、これ、まんま仏教の出家だもの。
しかもそれをクララが賞賛しているところをみると、キリスト教的観点から見ても違和感ないんだろうね」
「原始宗教の根本は、いずれも似たものなのでしょうね。
ただ敢えて苦言を呈するなら、身一つで出家したからといって、その教えや宗教が正しい、というわけではありませんけれどね」
「どうもそこのところを根源的に勘違いして、財産を捨てて出家したことを“誇る”人たちが多いよねー」
「これは別段宗教に限った話ではありませんけれど。
いわゆる“ブラック企業”での苛酷な環境を誇る人たちからも同じ匂いがしますわ」
「……あれは、まあ、愚痴の変体形みたいなもんだから、一緒くたにするのは可哀想だとは思うけどね。生活かかっているんだし。
それでも、確かにある意味でどっぷり“洗脳”されているんだろうなあ、とは思うけど」
「一方、戒律が厳しい筈のスコットランド長老教会所属のユーイング氏は、安息日を守るつもりは全然無いようですけれど」
「それを云ったら、軽く咎めているクララの方もそうだよね。日本に来たばかりの頃はもう少しストイックだったのに」
「その原因の一人がしれっと云っているんじゃありませことよ!」
「変わったと云えば、別れ際の挨拶だの、随分と自分を卑下する表現方法だの、クララ、父様の言い草じゃないけど“すっかり日本人におなりですな”だよねー。
逆にクララの態度を見て“自分は日本人なんだなあ”としみじみと思ったり」
「それこそ本末転倒の極致でしょうに!」
「いやいや、ここのブログ主なんて、そもそもそういうことを確認するために“外国人から見た日本・日本人”の記述を読んでいるらしいよー。
もっともその興味は“現在の日本人”ではなく“滅び去った文明に属していた頃の日本人”らしいけど」
「……なんて不毛な思考をしていますの」
「ん〜と、本人的には“葬送行進曲”を演奏しているつもりらしいよ?」
「尚更タチが悪いですわよ!」
(終)


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