Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第75回−2

1879年4月15日 火曜日
オーシャン号で、アメリカからの便りが昨日の朝着いた。
アラスカ号は四十日もかかっているが音沙汰無しだ。
このぼろ船に乗るのはまったく命懸けだ。
キャンベル氏が教えて下さったお陰で、乗らずにすんだのは本当に幸いだった。
入港予定日に着いたためしはないし、ホワイト・スター・ラインの船なら十八日から二十日で来る荷物が、まず三十日はかかる。
一番早い東京号は十四日で来るが、チャイナ号はアラスカ号と似たり寄ったりだ。
ゲーリック号、ベルジック号はオーシャニック号の姉妹船だ。
届いたのはフィッツジェラルド夫人、ドクター・ワード、ブルース氏、ジョー・ランキン、ビールズ夫人、ウォルター・モリリッジからの手紙の他、新聞などもあった。
ブルース氏は印刷して貰うためにフィラデルィアに送ったユーイング氏のダーウィン説に関する論文のパンフレットを送って下さった。
故郷からの便りは大変嬉しい。
しかし「よいことは重なる」と諺に云うから、おばさんやアリシア、もしかしたらミス・ティクナーの手紙も海上<さもなければ海中>かも知れない。