Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第76回−6

1879年4月27日 日曜日 
朝、目を開けると、シュウが戸口のところで手紙や新聞を一杯かかえて立っていた。
すぐに起きて見てみると、メアリー・チェディスター、メアリー・スティーブンズ、それに一番嬉しいことにミス・ティクナーの筆跡のものが入っていた。
母は今朝教会へ行き、爽やかな朝の空気の中を車で走ったので、ずっと気分がよくなった。
こんなに美しい世界が、悪や苦しみの場であろうとは!
ウォデル氏が「主は我が羊飼い」について、いつものように熱心に説教なさった。
芝の先生も生徒たちによい話をなさった。
「あらゆることがあなた方のためになされます。
お父様は本を買い、お母様は学校へ行く支度をし、女中が連れていってくれ、先生が教えて下さいます。
さて、夕食が目の前に出たのにあなたが箸をつけるのを拒絶したら、それは誰が悪いのでしょうか?
ただ食べれば良いだけなのですから、福音のご馳走も同じことです。
さあ皆さん、キリスト様が用意して下さった恵みの味を味わいましょう」
そう云うと、低くお辞儀をして説教を終えた。
今晩の祈祷会は三人余計に来たほか、勝家から六人、中村夫人と上野氏も来て、全部で十九人だった。
こんなに盛会だと心強い。
そうそう、ミス・ワシントンがユーイング氏と婚約したことを書き忘れた。
五月十四日に式を挙げる。
二人に“マンザイラク”漢字で書くと“万歳楽”を祈る。