Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第78回−4

1879年5月12日 月曜日
今朝は雨が降ったので、母が学校に行くのは気の毒だった。
私も気分がさっぱりせず、憂鬱な一日だったが、何とか終わった。
昨日、ミス・ホアは、田中が哲学的な顔をしていて、孔子の絵のようだと褒めていた。
だがこんなことを聞いたら、あの年寄りは有頂天になってしまうだろう。
今日お逸が奇妙な虫――蓑虫というらしい――をくれた。
絹や木綿の切れっぱしのところに置くとすぐそれを被って、まるで洋服を着たようになる。
洋服代を倹約しているので、私たちはこの前の土曜日、殆ど丸一日かかって、私の震い絹の服をリフォームした。
私は「玄人並」に帽子の飾りをつけたが、費用は絹地代の十八セントだけで済んだ。
横浜でさせたら少なくとも二、三ドルはしただろう。
母は流行遅れの胴着からとても素敵な上着を作ってくれた。
母は私たちの趣味がよくなってきたと云っているが「必要は発明の母」ということなのだ。