Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第82回−3 

1879年6月23日 月曜 
母が同人社から戻ってくると、ディクソン氏のお使いが、いつものスズリバコを持って来た。
水曜の午後一時半に、堀切への招待状が入っていた。
川を漕ぎのぼるのは気持ちが良いだろう。
ディクソン氏は至宝のような方だ。母が行きたがっていた、まさにその場所。
楽しいとよいのだが。
十一時に公使館へ行き、母が途中まで来た。
ビンガム夫人はとても愛想がよい。
「今度の日曜の夜、フレージャー氏と祈祷会に行くかもしれないからお願いします」
夫人はフレージャー氏と結婚後に亡くなられたお嬢様のルーシーさんのことを話しだした。
クレヨン描きの素敵な肖像画を見せて下さり、涙ぐんでおられた。
小柄でやさしい方なのだ。
家に帰ると、グレイ夫人がみえ、アンガス氏、ベルツ先生もいらっしゃった。
先生は診察カバンを持って来られて私たちみんなに注射をして下さった。
とても親切で、率直にものをおっしゃる方で、家庭医としては貴重な存在だ。