Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第100回−1

1879年12月2日 火曜
昨日の一日と今日の午前中、ひどい風邪で頭と喉が痛くて寝ていたが、午後にはなんとか起きだした。
わざわざ加賀屋敷から訪ねて来られたフェノロサ夫人とメンデンホール夫人をお迎えするのに間に合わせなくてはならなかったからだ。
フェノロサ夫人は若くて、とても綺麗な方だけど、イギリス人の男の人たちは活発すぎるのでみな嫌っている。
だが私はつんととりすましたイギリス人や、ドイツ人の陰気な無関心さより遙かに好きだ。
夫人は話し上手で、どことは云えないのだがアメリカ的な感じのする人だ。
生まれ故郷のマサチューセッツセーラムのことをすっかり話して下さった。
とても貴族的で文学の盛んなところで、日本での華やかな暮らしに慣れた後、再びあの退屈な生活には戻れないと云われた。
社交的な都会、たとえばニューヨークのようなところの方がよいと云われる。