Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

クララの明治日記 超訳版第101回−2

1879年12月9日 火曜日
フィッツジェラルド夫人の欲しがっていた刺繍した品物をお逸と今朝本町に買いに行った。
大山夫人は赤ちゃんが亡くなって以来ずっと加減が悪いので、先に見舞いに行ってからにしようかと思ったけれど、リーランド夫人と本町で十一時に会う約束をしていたので遅すぎた。
リーランド夫人は店でもう待っていて、気に入ったのがじきに選べた。
間もなく、ビードン夫人を先頭にイギリス人たちがドヤドヤと入ってき、店員に威張り散らしたが、ガウンやテーブルクロスを百ドル以上も買った。
お逸はこんな粗野な外国人は見たことがないので、吃驚して見ていた。
リーランド夫人は大きな青い眼を更に大きくして、石のようにじっと見ていた。
帰り道、お逸と帰国の話をしたら、とても悲しそうにしていた。
どうしてなのかを詳しく説明したが、お逸はすっかり分かったと思う。
ヨナタンダビデのように固く結ばれたお逸とどうして離れられよう!
来日以来知り合いになり、愛するようになった人たちが急に、私たちの生活に関わりがなくなってしまうなんて! 
なんと悲しいことだろう!
母と聖堂のアジア教会の会合に行った。
ガビンズ氏が日本の古代史について、ターリング氏が日本の古代法について論文を読まれた。
ターリング氏は弁護士なので、こういうことに当然興味を持っており、たくさん質問がでた。
ジェイミーがいて、車に乗せてくれながら「明日は、鞍を持って来ますからね」と云った。
ディクソン氏が今晩父に別れを告げにいらっしゃった。