Fate雑記(士凛特化)&血だまりスケッチ こと 魔法少女まどか☆マギカ観測所

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クララの明治日記 超訳版第109−3回

1880年1月19日 月曜
グレイ夫人のもとで一晩過ごし、今朝氷川町に戻った。
競売の後の家はめちゃくちゃで、昨晩もひどかったが、昼間の光の下では、見るも無惨であった。
カーテンは引きずりおろされ、絨毯は踏み荒らされ、家の中のすべての物に貼り紙がしてあるので悲しくなった。
母はグレイ夫人と横浜に行き、ウィリイと私は、品物が正しく発送されるのを監督するために家に残った。
見知らぬ人々が家の中を声高にしゃべりながらドカドカと歩きまわり、すべてのものを持って行ってしまうのを見るのはとてもつらかった。
私は二階にいたのだが、部屋はじきに空っぽになり、ベッドとトランク二つだけになってしまった。
ミス・ヤングマンが訪ねてくださったが、私はひどく憂鬱になったのであらん限りの声で「ルール・ブリタニア」を歌って親切なミス・ヤングマンをびっくりさせた。